ゲームキャラクターの権利を守る会は20日、長時間労働の撤廃など、ゲームキャラクターの労働環境の改善を求めるデモ行進を行った。
1998年当時、コンパイル社で働いていたぷよぷよさんが、長時間労働の末に過労死をした事件をきっかけに注目されだしたゲームキャラクターの労働問題だが、事件から17年が経った今でも、過重な労働に追い込まれがちなゲームキャラクターたちのための法の整備は追い付いていない。
例えばぷよぷよさんが亡くなった事件の直後に初めて導入された、『IP乱発防止法』は、ゲームキャラクターの過労死を防ぐため、同じキャラクターの登場するゲームは年に一本しか発売してはならないとしているが、これはあくまで努力義務規定であり、罰則が無いため、多くの場合無視されているのが現実だ。
ゲームキャラクターの権利を守る会は、労働環境の改善を求め、これまで粘り強く、雇用者であるゲーム会社との交渉を続けてきたが、一向に改善が見られなかった事から「ゲームキャラクターの待遇の現実を広く世間に訴える」として今回のデモの実施に踏み切ったという。
デモに参加したゲームキャラクターたちは、口々に「一つのゲームが売れたら外伝作品を連発するのはやめろ」「消耗するのは私達だ」などと叫びながら街を練り歩いた。
デモが終わった後にデモ参加者に話を聞いてみると
「私は元々大魔王クッパと戦い、ピーチ姫を助ける配管工だったはずなのに、気付いたらレースやテニス、あまつさえ医師免許も持っていないのにドクターの仕事までやらされている、何かがおかしいのではないか。そもそも論で言えば配管工が大魔王と闘うこと自体がおかしい、私の本業は水のトラブルの解決だ」(マリオさん)
「マリオの前では大きな声では言えないが、毎回マリオに倒される私のほうが辛い」(クッパさん)
「車に轢かれて死んだ猫をこんなに酷使するなんてどういう了見だ」(ジバニャンさん)
「大きな仕事はめっきりなくなったが、他ゲームとのコラボのために各社をドサ回りさせられるのは老体には堪える」(トロさん)
「生みの親が会社をやめてから追い出し部屋に配属された、仕事のあるあの頃のほうがまだ良かった」(ロックマンさん)
など、それぞれのキャラクターが、それぞれの不満を訴えた。
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